【本書の主な内容】 1.医療コミュニケーションは「やわらかな一・五人称」 「やわらかな一・五人称」という新しいコンセプト:これからの医療者の行動目標にしたいビジョン誕生秘話 「聴くは効くに通ず!」「話すは放すに通ず!」:医療コミュニケーションの真髄に触れる言葉をめぐるエピソード 「疾患モード」と「病人モード」という考え方:やわらかく行き来できるトレーニングは、良き医療者になるのに役立つ! 「モードの切り替え」という考え方 :「医師になるための洗礼」としての「解剖実習」のもう一つの意義 医療コミュニケーションにおける「離見の見」の重要性:自分自身の人間関係を知る際の「メタ認知」の効用 2.医療コミュニケーションの学び方 「かた(型)」に「ち(血)」を通わせて、自分の「かたち(形)」をつくる!:医療の技能(スキル)だけでなく、芸ごと・スポーツなどにも共通する上達のコツ 話す! 伝える! 伝わる!:話す内容が相手に「伝わる」ためには、何が必要なのか? 現代人類の特徴である「言葉」を遣って「話し合う!」ということ:ホモサピエンスの創り出した言葉による、建設的で、効果的な対話のために! 認知した「事実」を、どのように感じ(感情)、どのように考えたか(思考)、を把握することの重要性:五感を介して入力した刺激から外界を認知し、こころ(知情意)がどのように動いたかを、感情と思考に分けて捉えるということ 医療面接の三つのパターン:効果的な医療コミュニケーション学習法の新しい提案 3.プロフェッショナルとしての医療者が身につけたいこと プロフェッショナルとして磨かれた「直感」の力:少しの情報で本質をつかむ! 一目で見抜く力! 「事実」と「感情」を分け、「事実」と「考え」を分けて捉える!:前者は「感性」の、後者は「理性」の鍛錬になる! 患者の語る物語と医療者の語る物語:「医療コミュニケーション」の学び方としての患者参画型授業 信頼関係の本質を表す言葉:築城三年、落城三日!:すべての人間関係の基盤となる「信頼」の大切さともろさ 感動が人を動かす! 理屈だけでは人は動かない!:人生を決めるような重要な決断に際して思うこと 4.生きるヒント:持ち味を生かす 持ち味を生かす! 長所を最大限に生かし、短所を最小限に抑える:副作用のない薬はない! 及ばざるは、過ぎたるに勝れり!:腹八分に医者いらず、腹六分に病知らず! 人生の旅路において、揺らがない「心の縦軸」はより良く生きていくために決定的に重要である!:思春期に出会った内村鑑三の思想と西郷隆盛の「敬天愛人」という言葉 すべては「いま、ここ」での「一歩」から!:自然の中で生きる高崎山のニホンザルに学ぶこと 「想い」を身近な具体的なものに託して表現する!:『いのちのバトン』という先輩からのバトンを引き継ぐということ 5.日本人のこころ 日本人の心の底にある「信仰心」とは?:なぜ日本人は、クリスマスを祝い、除夜の鐘を聴き、新年の初詣をすることが、共存してごく自然にできるのだろうか? 日本人のこころの奥深くにある「ふる里」の「夜神楽」を訪ねて:高千穂で晩秋から冬にかけて奉納される神話に根差した神事の話 滝と噴水:自然と共に生きることを大切にする日本文化と、自然をコントロールすることに価値を置く西欧文化の象徴として Kaizen物語:なぜわが国の「改善」が、「Kaizen」という英語になったのか? One small step can change your life. ガマン(Gaman)とシカタガナイ(Shikata-ga-nai):東日本大震災があらわにした日本人の特質 6.人生の「旅路」で出会った忘れられない人々、学んだことの数々 人生は「旅」、私たちは「旅人」:旅路で出会う旅人の影響を受け、転機となる岐路で自ら選択した路を歩む「旅」 人生の「旅路」で出会った忘れられない人:感受性の豊かだった青春時代のアルベルト・シュヴァイツァーとの出会い 先達からもらった「ひと言」の重み:人生の旅路を歩んで初めて気づくこと:医哲学者 沢潟久敬先生の思い出 人間の特徴「言葉の力」を、いま一度見直してみよう!:真理は円形にあらず、楕円形にあり!(内村鑑三) 人と出会い、恩師を思い、人として育つ:正解のない問題を課した大学入学面接試験のエピソードから 株式会社メディカル・パブリケーションズ URL:http://www.medipus.co.jp